「ご無沙汰しています」「お世話になっています」という言葉は、友人、知人との空いた時間を一瞬で埋めてくれる便利で、有り難い日本語だなと感じています。
 先週の土曜日に「本音で語るシリーズ」のセミナーの最終回を無事終えることができました。ご参加いただいた皆様、突然の雷雨にもかかわらず、多数ご参加いただきありがとうございました。セミナーが終了してから、丸2日、仕事のことは「まるっぽ」忘れてボーッと過ごしました。日常さほど忙しいわけではありませんが、こんなにゆっくりしたのは久しぶりです。
 そしたら、この2つの言葉を「便利で有り難い言葉」だなあと改めて感じたのです。「ご無沙汰しています」。これだけで昔の時間に戻れます。そして「お世話になっています」。その間も切れ目なく縁が続いているという感謝の気持ちが伝えられます。
 前回の別れ際がきまずいものであったとしても、しばらくしてから「ご無沙汰しています。あれからお変わりはございませんか」とやりとりができる関係さえ残っていれば、同じつきあいに戻ることができる。「大事な人と長く付うために覚えておくこと」と、以前先輩から助言を受けたことも思い出しました。
 最近就職面接の申し込みをメールで受けるそうですね。すごく丁寧な内容で、人事担当者が期待して会ってみると、「これがあのメールをくれた同一人物なのか」と疑うほど常識がない態度であったり、ひどいときは、その面接の機会さえもドタキャンするそうです。「なんかなあ」と人とのつながり方が、ブチッ、ブチッと壊れているように思えます。
 景気回復期間の最長記録まであとわずかと言われ恵まれた環境のように言われていますが、人に精神的な余裕がないようですね。日本人だけではなく、中国人、韓国人、台湾人、そして北朝鮮人。どこの国の人の表情にも険しさが見えませんか。「ご無沙汰ぶりです」「お世話になっています」。しみじみ、良い言葉ですね。