「私はつまらないものしか持っていません」と不満に思っている相談者の金融商品の多くは、バランス型と外国債券型の投資信託です。「こんなに下がるとは思ってもいなかった。担当者に聞いても、元本を回復するのにはだいぶ時間がかかると言うばかり。ほんとにつまらないものを紹介された」と嘆きます。
 どんな投資対象に分けても、どれもこれも大きく値を崩してしまった相場に合えば、たとえプロだって大きくやれてしまいます。実際に、金融商品を組成し売っていた張本人が投資の世界から撤退を余儀なくされたケースがゴロゴロと起こっています。
 元の価値に戻るのに時間がかかることを覚悟して臨むのは大きな津波をかぶった後ですから仕方ありません。今大事なことは、現在持っているものを現在の価値で受け止めて、この先も保有していくに足る金融商品であるかの検討です。
 やはり、「つまらないもの」かもしれませんし、「意外と悪くないかも」と思える商品かも知れません。どうしても投資家は現在被害者になっていますから、損を抱えている商品を再検討してみようなんて気持ちにならない人が多いと思います。
 本来は販売した金融機関の担当者がその役目を負い、一緒に考えるのがよいと思いますが、お客である投資家は「長期投資。分散投資。長い目で見てください」としか答えを返さない担当者に不信感を持っています。
 ビジネス的には私のような、顧客と金融機関担当者の間に入るFPの立場が重宝される好循環になっているわけですが、救える投資家の数は知れています。
 いよいよ、来週の月曜日は群馬銀行主催の資産運用セミナーで「本当の外債投資の意味を知ってもらいたい」というテーマでお話をさせていただきます。特に「外国債券型投資信託はつまらないもの」と決めつけていた人が、もう一度内容を再検討して、前向きに投資とのつきあい方を考えてみようというきっかけになればよいと思います。
 そして群馬銀行の担当者の方も、これを機会に投資家と一緒に今後の運用について考えていくきっかけを作り出してもらえたら幸いです。
 「外国債券型投資信託」をお持ちの方。本当につまらないものなのか、もう一度考える機会を持ってください。私はほとんどの方にとって、投資対象として検討した方がよい金融商品だと思いますし、現在保有している人は「どんな使い方をしたらもっと良いものになるのか」と思い入れを持って見ていただきたいと思います。
「悪くないものをつまらないもの」と不愉快を感じて保有するストレス。このストレスこそ、つまらないものですね。