ここのところ、「中国の景気はバブルか」という話をよく耳にすることが多くなりました。ハッと息をのむ値段の高級車の売れ行きが好調で、不動産投資にも熱がまた戻ってきたと聞きます。
インタビューでは「金融危機の影響なんて余り感じてない」と買い物にいそしむ姿が映っていました。最近では、ホントに小さな子供に月7万円相当の月謝を取る子供ゴルフ教室が人気だとニュースも見ました。この過剰消費を可能にしているのは、金融機関の甘い融資のたまもの、貸し出し競争の激化によるもの。いつか来た道で、そう遠くない先に中国金融機関の不良債権の大きさが問題になるのではないかと私は思います。
 「金融危機の影響なんて中国には関係ない。中国は別物。バブルなんかじゃない」と言えば言うほど、聞けば聞くほど、89年の日本株バブルの時を思い出します。
87年10月のブラックマンデーの大暴落を経験し、これで株価は天井を打ったかと悲嘆後まもなく株価は上昇トレンドを描く。日経平均株価の27000円の水準は割高だ、3万円は異常だ、という声も、バブルに酔うムードに大勢が流れ、32000円を超えると「バブルじゃない。今までと構造が変わったのだ」と一気に4万円まで。そして「来年は12万円になる」と唱える専門家が多くいました。
 異常な気分に高揚したのも早かったけど、奈落の底に突き落とされるのも早かったですね。
 勢いがつくと、理屈ではなく、「どこまで買う人がいるのか」という需要の問題で行き過ぎた価格まで上り詰めていくものです。どのくらいの期間で、どのくらいの幅の相場になるかは神のみぞ知る。中国株式の状況は、そういう状況にすでに入っていると私は思います。
 つまり中国株式に投資する人は自分で売りの判断ができる株式投資の上級者。「長く保有すれば報われるはず」と考える長期保有を前提に投資する人にはお勧めできません。
ただし大きく値幅がとれるのも「とりあえず投資してみるかあ」と水準関係なく資金をつぎ込む人が増え始めるこういう時期です。
 したがって、山っ気のある投資家にとっては、値動きが大きくなるこれからの相場はチャンスだと思います。
 私にとっては、ますます縁遠い投資対象になってきました。私は現在の中国で起こっている消費行動は世界の常識から見て「バブル」であり、とても長続きするような気がしません。
しかし相場は行き過ぎるものなので、今後もしばらくは更に高くなっていく場面が続くと思います。