食品から衣料品まで扱い価格の安さを競う総合スーパーも、ブランドを誇示して高級品の品揃えを主張する百貨店も、不振にあえいでいます。そこに行けば、全てが揃う、ワンストップサービスをめざしてきました。

 しかし消費者は、安くてものが良い、いわゆる割安ものを求めるためならば、時間を割いてでも、出かけていきます。手頃なものであれば、通信販売で取り寄せます。ワンストップのサービスが消費者の目線ではなく、自己満足に終わってしまっている懸念があります。
 金融機関も、総合スーパーへの道、百貨店への道をひた走っているように見えます。
「安さを売り物に」、「品揃えを売り物に」、「ブランドを売り物に」。
投資家は、それのいいところだけをつまみぐい。結局、投資家にはどこの金融機関も同じように見えて、ますます、どこの金融機関を選んだらよいかに迷うという悪循環です。
 安さを売り物にすれば、もっと安いところが出てくれば強みが無くなります。
 品揃えが多くても、投資家がどのように選んだらよいかと迷わせる結果になっては意味がありません。ブランドは誇示するものではなく、投資家が評価して「なんぼのもの」です。
 「株式投資ならここ」、「債券投資ならここ」、「相談をするならここ」、「安さを求めるならここ」とか、もっと投資家から見てわかりやすい、専門店的な金融機関をめざすところはでないのでしょうか。
「うちは株式投資には強いけど、債券投資ならあそこがいいよ。ライフプランの相談ならあそこかなあ?」といった具合に、自分で全部抱え込もうとせず、得意なところを磨き、補完する金融機関同士の関係があれば、投資家も自分にあった金融機関が探しやすくなると思うのですが・・。
 本日の日経新聞の記事「共同出資の大和証券SMBC 出資比率で主導権争い 日興を含む提携協議が平行線 三井住友・大和が火花」。気になりますねえ。どう決着をつけていくのか。
しこりを残さずに、この大手術を成功させるゴッドハンドは存在するのか。