本日の開票結果で、正式に民主党が政権交代により与党として新しいステージに入ります。しかし、海外の反応は今ひとつ盛り上がっておらず、日本のこれからにお手並み拝見と少し冷めた印象すら受けます。本日のタイトルに掲げた「相場の転換期」とは、存在感の薄くなってしまった日本がというよりも、相場全般の転換期という意味です。鯨幕相場(そんな言葉も初めて耳にしましたが)というチャート足の陽線、陰線が交互に入る値動きが続いていましたが、そろそろ、上か下かの方向性が見えてくるタイミングだと私は考えています。

 先日、ソフトバンクが第二弾の個人向け社債を9月中旬に発行するという報道がありました。前回の期間2年、利率5.1%という条件を、期間3年に変えて利率4.5%程度で前回と同様に600億円発行するという内容でした。個人的には今回の期間3年、利率4.5%でも瞬間蒸発の売れ行きだと思います。
しかし、もし私が発行者であれば、利率は4.5%よりも5%に近い設定で発行し、ダントツの売れ行きにして「ソフトバンク社債は買いたいけど買えない」という印象を投資家に残し、次の発行がより発行しやすい環境にすることを優先させると思います。
 人によっては、「社債での資金調達は十分できるようになったので、今後の発行ニーズは小さくなる」という見方をする人がいますが、貸し渋り・貸しはがしの状況を過去のものとして楽観して見ていられる企業の状況になったのでしょうか?米銀の破綻はこれからも増えると予測されています。これって米国の特殊事情なのでしょうか?
 お金を融通する役割を果たす金融機関がこの状況であれば、当然企業、個人を問わず、万一の資金繰りを心配する状況はしばらく続くのではないでしょうか?
 おそらく、できることならソフトバンクのように、社債を発行し資金調達する道を確保したいと考えている企業は少なくないと私は考えるのです。そういう意味では、この秋が今年前半に盛り上がった社債発行ニーズが尻すぼみになっていくのか、それとも引き続き根強いニーズが見られるのか、も注目です。
 来週の日経夕刊のコラム「目からウロコの投資塾」では、私が「債券投資のABC」というタイトルで、9月1日から4日まで書かせてもらうことになりました。債券投資への理解の助けになれば幸いです。