投資は買おうと思ったとたんに冷静でいられなくなるものです。そのため、「買いは3日待て」という格言があります。後になって後悔しないように、「3日置いて冷静に考えても買いたければ買いなさい」と「安物買いの銭失い」にならないための先人の教えです。

 そう考えると、現在の小さな上げ下げを高値圏で繰り返す状況が2週間以上も株式相場は続いているわけですから、「何をそんなに慌てて買おうと焦っていたのだろう」と相場の熱も冷めてきて当然です。今週はさらに株式市場の参加者は減り閑散状態になると想定しています。参加者が減れば、頭が重くなるのは必然でしょう。
 本日、日経の記事に三井住友銀行が個人向けに「英バークレイズ・バンク」の円建て債を売り出すとありました。以前から申し上げてきましたが、個人向け社債の次は個人向けサムライ債の売り出しが増えてくると期待していてください。特に、欧米金融機関のサムライ債発行ニーズは非常に強いと私は思います。
 今回の条件は期間5年で利率2.01%。条件的には、飛びつくような割安感は感じられませんが、この売れ行きは今後の発行のモノサシになりますから注目したいと思います。
 日曜日の日経記事に、新日本石油の西尾社長がインタビューで「環境車普及でガソリン販売どうなる?」に答えていました。「給油所という従来のビジネスモデルのまま生き残るのは不可能。単なる石油会社から総合エネルギー企業へと脱皮するのが当社の基本戦略。石油市場の縮小を上回るペースで新事業を立ち上げていかないと成長は望めない。時間との勝負になる」とありました。
 エコを求める利用者ニーズの高まりと各自動車メーカーの環境車への切り換えるペースの早さを見ると、かつて「デジタルカメラ」が普及し始めたときとたぶります。
 当時は、フィルムカメラがここまで早くデジタルカメラに市場を追いやられてしまうとは誰もが想像しなかったと思いますが、環境車への移行はあっという間の予感がします。この機をチャンスととらえる立場で走るのか、規制をかけて、保護してもらい、延命の時期を延ばすことに一生懸命になる立場に止まるのか。どの業界であっても同じようなことが起こりうる状況で、生き残り続けることが難しい世の中になってきたなあとつくづく思います。