最近、よくある質問は「今だったら、どんな金融商品に注目していますか?」というものです。

現在、一般的な投資家は、現在の相場状況が、株式にしても、為替にしても、非常に中途半端な位置にあり、「投資する」、「売却する」という意欲が失せてしまって、虚脱感が漂うムードにあると私は思います。
 冒頭の質問が増えてきたのは、そんな投資家のニーズが見えなくなってしまった中で、現状を伝える役目を負うマスコミや、そうは言っても販売をあきらめるわけにはいかないセールス側の人が困り切ってしまった背景があるのだと思います。
 ついこの間まで「ここで売るんですかあ?今は買いですよ、買い」と鼻息の荒かった担当者も、毎日「買い、買い」と言い続けてきたので、声もしゃがれ気味。
 せっかくの休日ですから、「投資が必要だ」と考えていた人は、改めて「どんな投資がしたいのか」、そして「何を動かそうと考えているのか」を検討してみたらいかがでしょうか?
「目先はまだ下がるかも知れないけど、現在の株価水準は割安だと思う。現在預金で置いてある資金を活かして株式投資したい」とか、
「現在新たな投資資金はないけど、万一割安な投資環境になれば新規投資がしたい。現在の水準では売りたくないけど、もう少し値が上がったら、この投資信託を売却して、その準備に当てたい」とか、
「これまで安全志向で投資を避けてきたけど、やるやらないは別にして、株式投資や外貨投資の勉強をしてみて、自分にあった投資の方法について考えてみたい」とか
 現在の状況が半年も1年も続くわけではありませんから、「今できることはないのか」と前向きに投資と向き合うことができる人は、「こうなったら、ああしよう。こうしよう」と自分が願うハッピーな環境、「ここまで株価が上昇したら、下がったら」などをできるだけ多くイメージして、そのときどうするかの自分なりの答えを探してみたら良いと思います。
 相場の先は誰にもわかりません。そのときが、休み明けに来るかも知れません。そのときに、慌てて、せっかくのチャンスを逃さないように準備するには良い時期だと思います。
 したがって、冒頭の質問には「こんな環境になったら、これ」といったように、特定の金融商品をイメージするのではなく、「こんな環境になったら」を数多くイメージして、そのときに「どんな金融商品を選ぶか」の選択肢を答えるようにしています。
 相場の先が読めないと言うことは、どんなチャンスがあるかわからないということではないでしょうか。