「八ツ場ダム建設中止が前提の話し合いなら参加しない」という地域住民。「政権が変わったことで、今更急にダム建設中止と言われても、無茶な話」と反対の声を上げる、地域首長さん。
 一方で、「地域住民のみなさんが納得のいくように、丁寧な説明を続けていきたい」という前原国交相の談話。地域住民の方には長年にわたる葛藤あり、「すぐには了解しかねる」という感情があるのは仕方ないと思います。
しかし、前原国交相の説明を聞くたびに、「このまま規定通り工事を進めたその後と、いったん中止を決定し、今後をどうするかと地域住民と話し合いながら、新しくその後を描いていくものと、どちらがいいものができるのか」と天秤にかければ、新しくデザインした方が地域住民のためであり、税金の活きた使い道につながるような気が強くなっていきます。
 そもそも、地域の首長さんが「地域住民のことを考えたら、今更中止はありえない」と、いかにも地域住民の声を代弁するかのように話している姿を見ると、「自分のしがらみを守るためじゃないの?」と疑いたくなります。本当に、このダムが未来永劫、必要なものなのですか?ただ、「途中で止められたら困る。今がしのげればよい」と刹那的に反対しているだけではないのですか。
 マスコミの取り上げ方も、地域住民の怒っている姿ばかり強調しているけど、地域住民の中にもダム中止を歓迎している人もいるのではないでしょうか。その人の声も取り上げるべきだと思います。今回、ダム中止のやりとりの有様・情報はフルオープンにし、徹底的に世論にして、事の是非について、国民全体で考える機会にする絶好のチャンスだと思います。
 おそらく、ダム建設のために、辻褄の合わないような裏の約束事がいろいろと隠れているのではないでしょうか。それを確認するいい機会になると思います。
 目先、株式相場は2番底に入り、先の読みにくい投資環境がしばらく続く可能性が高まってきましたが、ここで政治が踏ん張ってくれて、国民の期待が高まってくれば、それほどの深押しはないと思います。「政治が安定すれば株価が上昇する」ということまで期待できませんが、少なくとも、政治が不安定だと確実に相場の足を引っ張られてしまいます。
 安倍首相以降、政治のふがいなさに足を引っ張られ続けた投資環境から転換が図れることを期待します。したがって、鳩山政権の他の政治家さんも、前原国交相の頑張りに続いてもらいたいと応援します。