昨日、田中貴金属主催のセミナーで、「金・プラチナ・パラジウム」の見通しを聞く機会がありました。金、プラチナ、パラジウムともに、現在の価格水準は、スピーカーをした専門家が想定した今年の目標にほぼ届いているという紹介がありました。そして、現在の相場水準は、貴金属の製品供給過多を、旺盛なETFなどの投資需要が支えている状況にあり、「投資需要に支えられた現在の相場水準を維持していくことは困難だろう」という弱気の見通しを示しました。
 私が注目したのは、金・プラチナ・パラジウムという、非常に相場の悪いときも、良いときも、ずっと見てきた専門家が理解しかねるほど、理屈に合わない状況を作り出すほど、ETFなどの投資需要が勝ってきた事実です。つまり、こうあるべきという実需からはじいた上値も、下値も、定めることができないほど、商品の価格は投資需要によって乱高下する可能性が高くなったものと私は考えます。
 したがって、商品を投資対象にするのであれば、分散投資だとか、インフレヘッジだとか、長期投資の一環で投資対象として組み込む考え方はやめて、短期の値ざやを稼ぐというハイリスク・ハイリターンの投資として、割り切って参加した方がよいと思います。
 相場は当たり前の範疇を抜けたところから、大きく上抜けし、そして、いずれは急落の時を迎えることになります。「とりあえず、金でも買ってみるかな」と気楽に入るのは構わないと思いますが、必ず、持切る覚悟ではなく、途中では売却して決着をつける覚悟を持って、投資した方がよいと思います。以前のリート人気とダブります。