誰が見ても、日本株相場は出遅れています。海外の先進国株式相場および新興国株式市場、そして商品市況相場の勢いから取り残される動きになって久しい。

 為替相場が円安に振れてきて、日本株式相場の先行きに期待する人もいるでしょう。
しかし、この為替の円安の動きが現在は十分織り込まれていなくて、今後織り込みにはいるのか、それとも、この円安の動きさえも好材料として織り込めないほど、日本株相場の存在感が薄れてしまっているのか。
 7−9月期の業績発表で過去の評価が確定し、年末に向けての景気・業績動向に関心が移っていったときに、今後、先行した海外の株式市場や商品相場が更に上昇基調を維持していけるのかという「期待と不安」が交錯する時期に入っていくと思います。
 日本株式の相場や円相場は、世界の方向性を測るモノサシには到底なり得るほどの存在感はありません。ただ単に、海外市場で起こっている相場に連れて動いているだけです。したがって、出遅れているという理由で、日本株式が割安だと投資する投資家はそれほど多いとは思えません。
 欧米景気は意外と強い。新興国の景気は意外と強い。この「意外と」という驚きの感触が今後得られるような投資環境になれば、一段高も期待できると思いますが、そうでなければ、いつ調整が入ってもおかしくないと考えています。
 個人的には、正直、「現在の水準は投資チャンス」という確信が持てません。
「わからないときはやらない」。したがって、「これは割安」と確信が持てる状況になるまでは、「取り敢えず」という中途半端な新規投資は控えたいと考えています。