2002年秋にユニクロが高級品質の野菜事業に参入することを聞いて、「フリーズのユニクロが野菜なんてピンとこないなあ」と直感的に思いました。結果2年足らずで撤退しました。高成長を期待される企業は、その期待に応え続けるのは大変です。特に得意分野を絞りニッチ産業で伸びてきた会社は、新規参入組との差別化をはかり、絶対的な位置をキープするのは至難の業ではないでしょうか。そんな焦りをそのとき感じました。
 本日の日経に「不動産ファンド、事業会社投資にシフト」という記事がありました。都心の優良不動産物件は投資競争の激化で利回りが低下しているため、より高い収益を見込んで事業会社への投資に注目しているということです。
 不動産ファンドに求めていることは、割安な物件を確保し、それから上がる賃貸収入、あるいは売却益を自分の代わりに管理すること。事業会社投資、M&A業務は彼らの本業とリンクするものなのでしょうか。運用資金が自分がコントロールできる範囲を超えてしまい、運用に困っているのであれば、新規投資をやめるか、既存投資家に利益還元を行い、再び割安な環境が来たら投資家に声掛けするほうが投資家利益に沿う行為ではないでしょうか。もし本業として投資家に宣言するのであれば、これまでの実績を示し、本業として取り組む業態であることを説明し、理解してもらう行動が投資する前に必要だと思います。
 どこもかしこもM&Aばやり。そんな割安な企業が放置されているのでしょうか。不動産物件と同様に、目利きのプロでも収益を上げるのが難しい環境になっているように私は思うのですが。