アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国の代表する政府系持ち株会社が約5兆1000億円の債務の返済を延期するように債権者に求めたそうです。ドバイ政府および政府系企業が抱える債務は総額800億ドルに上ると見られ、2001年のアルゼンチン以来のデフォルトが懸念されています。

 一度はニュース等で目にしたことがあると思いますが、あのヤシの木の形をした人工島を造成し、世界の富裕層を対象にリゾート開発を進めていました。
 私はこのニュースを聞いて、「これって想定外のことなのかな?」と考えてみました。金融危機の最中だった今年の年初のときに、その可能性について感じてたはずのことではないかと私は思います。
同時に「ドバイがそういう事態になれば、アブダビ政府などが支援し危機を回避しようとするだろう」と推測していたと思います。
 今回、あっさり債務の繰り延べを表明したのは、ある意味「ドバイ」そして「ドバイを支える政府」が事の重大性を甘く見て、市場の評価を軽んじて見誤った結果ではないでしょうか。今後は債務者を安心させるべく早急な対応が取られて、この件で市場が長く振り回されることはないと・・・・個人的には期待しています。
 いずれにしても、この件でいったん米ドルの価値が見直され、より安全資産を求める動きが強くなり、新興国株式など、これまで堅調に推移した対象には利益確定を急ぐ流れが想定されます。
各国政府の対応も注目です。このドバイショックが、目先行き過ぎた相場の流れをけん制し、健全な市場への回帰を促す機会となればと期待します。