昨年12月に大証上場のETF(上場投資信託)が3本上場廃止となりました。野村アセットが2008年9月に設定し運用した「インドルピー」「ブラジルレアル」「ロシアルーブル」の対円為替相場の値動きに連動するものでした。純資産残高が3−5億円にまで減少し、インデックスとしての連動性を維持していく運用が困難になると判断したからです。

 昨日は同じく大証で、東京工業品取引所の金や白金指数に連動するETFが上場し、初日であった昨日の売買代金は金が約460万円、白金が約1000万円と低水準であったと日経記事にありました。
 商品を対象にしたETFは、すでに上場しているものがいくつかあります。確かに今回のETFだからこその特徴はあるのでしょうが、投資家として希望は「金に投資するならこれ」「白金に投資するならこれ」といった、核になるツールを作り上げていくことを優先して欲しいと思います。
 投資家ニーズを集められなくて「上場廃止」、「途中償還」になったと投資家に通知を出さざるを得ない結果は運用会社、取引所の存在自体が疑われる恥ずかしい事態だと受け止めてもらいたいと思います。
 「そんな上場廃止になるようなETFを選んだあなたに見る目がなかった」と投資家に責任を押しつける。最低です。
 投資信託とは長期投資を前提にした金融商品なのに、投資家の意志ではなく、運用会社や取引所側の理由で、投資家の長期投資を断念させる行為は裏切り行為です。
あえて取引所と申し上げたのは、そうしたETFの上場を認めた責任は運用会社と同等に重いと考えるからです。
 長期投資に堪えうるETFの品揃えを確保することが大事。新しく設定するよりも、既存のETFの使い勝手をよくして、評価を高めていく方策に知恵を絞ってもらいたいと願います。
 商品ETFという商品性にニーズがないわけではないので、もう少し、バラバラではなく、中核銘柄を育てていく戦略があってもいいと思います。もったいないですね。