本日の日経には「豪、4度目の利上げ、資源開発投資が好調」「豪ドル 利上げ反応鈍く」という記事がありました。昨日、オーストラリアは政策金利を0.25%引き上げて4%とし、2009年10月から数えて4度目の引き上げでした。オーストラリアは先進主要国で唯一、金融危機対策として導入した金融緩和策を平時に戻す「出口戦略」を着々と戻す国であることを紹介しています。
 にもかかわらず、利上げ発表後、豪ドルは豪ドル高になっていないという指摘でした。
私は今後の豪ドルの動きについては、「豪ドルが円に対して強含む」と一気に期待するのではなく、「出口戦略」を明確にした豪ドルは「円に対して大きく弱含むような機会が少なくなる」と考えた方がよいと考えています。「円安」ではなく、「円高になりにくい」という見方をしています。
 「這えば立て、立てば歩めの親心」。
 外貨投資も株式投資も、ついつい期待が先行してしまいますが、相場の転換は、まず「円高にはならないかも」「株安にはならないかも」という見方が大勢になってから、起こるものだと思います。
そういう意味では、豪ドルは円高になりにくい通貨になりつつあると思います。
 一方で、ギリシャ問題を抱えたユーロや、景気実態の重さが伝わってくる英ポンドには「出口戦略」の入り口さえも見えていない状況です。したがって、通貨の強さを主張しにくい状況がしばらく続くものと思います。ただし通貨円自体も、「実際何が強含む材料としてあげられるか」という不信があり、ユーロや英ポンドと同様に「出口戦略」の入り口さえも見えていない状況に変わりになく、円の独歩高が長続きするとは個人的には考えてはいませんが・・・。
 注目は「円高に大きく振れることはもう期待できないかも」といつ考えるようになるかという時期ですね。私は2009年、2010年でしばらく続いた円高基調は長期トレンドの中でいったんの区切りをつけるだろうと想定しています。