本日の日経新聞「Monday Nikkei」で「割安株投信、隠れた実力」というコラム記事がありました。この内容で、先日私も取材を受けて「特に市場全体がまだ割安であると思える時期に、バリュー型投信をうまく活用すると数年後に大きなリターンが狙えることが多い」というコメントをしました。

 バリュー型投信はある意味単純で、
株価が低い銘柄
株価が一株純資産以下で放置されている
利益水準の割には株価が割安評価
配当利回りが高い
などの視点で、割安な銘柄に分散投資をするものです。
 多くは「TOPIXを上回る」などと明確な目標を提示していない
 多くは運用資産額が大きくない
 つまり、一般的な投資信託の選び方でいえば、「選んではいけない」投資信託の部類に入ります。私も以前はそう評価した時もありましたが、その後の実績を追ってみて、「本当にそうなのか?そんな機械的な評価でいいのか?」と疑問に思いました。
 バリュー株投資が有効な時は、誰もが投資に対して関心を失せ、株価の水準などに一喜一憂する元気さえもなくしている時であるはず。したがって、バリュー株を買おうとする人が絶対的に少ないので、投信の規模も小型であっても仕方ないと思います。
 また、利益成長の見込みなど立たない時の投資ですから、投資のポイントは、「修羅場を乗り越え生き残る企業であるか」です。もし、「破綻を懸念された」死の淵からよみがえった企業の株価であれば、大幅に回復するのは容易に理解ができます。その株価の値上がり具合をTOPIXや日経平均株価と比較すること自体意味があるのかとも思います。
 割安な投資環境で、しかも、その中で割安な銘柄に集中投資をするわけですから、インデックスファンドよりも成績が良くて当たり前ではないでしょうか?
 しかし残念なのは、いつまでも割安な状態が続くわけではなく、いずれ妥当から割高に向かう日がきます。にもかかわらず、バリュー株投信は任された資金がある限り、妥当、割高な状態であっても運用を続けなければなりません。純粋なバリュー投資だったはずが、割高な環境の中でも割安な銘柄に投資するという「成長割安株(グロースバリュー株)」とかヘンテコな名をつけて投資を継続し、普通のアクティブ型投信ともインデックスファンドとも見分けのつかない中途半端なファンドになってしまい、評価を落とします。
バリュー株投資は割高な環境になったら利益確定をしましょう。
「割安成長株」という言葉が出回り始めたら、相場の居所は割安ではなくなったと思いましょう。
 そして現在の相場は、どれも割安という環境から、何かと比較して割安という環境に変わったと思います。相場で株価が跳ねる時はこれからです。みなさんの投資している銘柄がそうであればいいですね。