私は外債投資をモノサシにして、「現在は新規資金を外債投資に振り向けたらよいか。それとも、リスクを取って株式投資に振り向けたらよいか。それとも、リスクを回避して安全資産で様子を見ていた方がよいか」を常に判断指針としています。

 そう考えると、外債投資は、為替と金利水準のバランスは取れてきて、投資妙味が高まってきたと考えます。外貨預金や外貨MMFの金利水準だけを見ていると、「まだまだ金利水準が低く、為替リスクを取る意味があるのか」と感じている方は多いと思いますが、長期金利の水準を見ると、たとえば期間10年の国債利回りは、米国3.9%、ユーロはドイツで3.1%、オーストラリア5.8%と、もっと高いところの水準を覚えている方にとってはまだまだ物足りない水準かも知れませんが、その当時の為替がたいていもっと円安の水準であったことを考慮すれば、検討の価値が出てきたのではないでしょうか。
 外債投資の取り組みが意味のある水準になってきたということは、株式投資とは凸凹の関係ですから、株式投資は逆に取り組みに慎重になる水準に入ってきたということだと思います。
慎重な時の対応は、「よく銘柄選別を行い、タイミングを図って注意する」なんてことは一部のスーパーマンにしかできませんから、量を絞ってリスクを軽減していく方法が最善だと思います。
分散投資をはき違えて、今から新たな投資対象を広げてしまうのはお勧めできません。ここからは、理解できる投資対象に絞って投資し、その代わり、量を減らしていく対応のほうが現実的だと私は思います。株式投資はこれからが旬であり、旬の時期はまだ過ぎていないと考えていますが、旬の時期がどの程度続くか、期間の読みがむずかしくなってきました。
 明日発行の日経ヴェリタスのコラムで、私の外債投資のコラムは一区切りとなりますが、外債投資が旬である時期は今後しばらく続くと思いますので、是非注目して頂きたいと思います。