昨日のブログで、10年ギリシャ国債の利回りが一時約9%まで上昇し、ユーロはドルに対して1.3200まで急落するなど、このまま相場を自然体で放置しておくと、相場が不安心理で暴れ出す気配が出てきたので、近いうちに、この緊張感から「新たな動き」が具体的に出てくる可能性が高まってきたことを書きましたが、本日の日経には「ギリシャに金融支援へ ギリシャの要請を受け、欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)は迅速な対応を表明」という記事が出ました。

 「ユーロ圏は1999年の通貨統合後、初めて参加国を支援するという異例の事態を迎える」と記事でコメントしています。
 この発表を受けて、市場の反応は、ギリシャの国債利回りは低下、欧州株式は総じて上昇、原油価格・金価格も上昇しました。専門家のコメントには「現時点では何も変わらず、楽観できず」という内容が多いようですが、すぐに状況が変わることを期待する方が現実的ではなく、最悪の事態から脱却する起点として光が差した事を「まずよし」と受け止めて見た方がよいと思うのですが・・・。
 ギリシャ10年国債の利回りが9%に近づき、ギリシャ自体のソブリンリスクを高めただけでは終わらず、輝かしいユーロ圏の将来の前提である通貨ユーロの信頼まで疑われるようになっては、この10年間のユーロの軌跡も台無し。ギリシャの存在も通貨ユーロの安定があったらばこそ。
ユーロ圏にとって、ユーロの安定に向けた努力は他人事ではおれない状況まで追い込まれたと言えるのではないでしょうか。最悪を織り込んで、少しずつ金融危機が後退しているように、これからユーロ危機も少しずつ後退していく過程に入っていくのだと思います。