6月11日付のこのブログで、欧州中央銀行のトルシェ総裁は「ギリシャなどの資金繰りを支えるために始めた国債の買い切りは今後も継続する」、「ユーロ安は心配していない。むしろこの為替の動きは望ましいとユーロ安を容認」と発言したことを取り上げました。

 本日の日経記事にも、欧州中央銀行のメンバーであるノボトニ オーストリア中央銀行総裁が同様の発言をしたと記事にありました。
 「ユーロ安が問題ではなく、ソブリンリスクの高まりが問題である」とし、それには徹底して、欧州中央銀行が国債買い取りを継続し、金融市場の沈静化を図ると強調しているようです。
通貨の番人・物価の番人である中央銀行が「国債の買い切りを継続し金融市場の沈静化を図る」と宣言することは大きな冒険であり、この動きが実際、金融市場の沈静化に寄与することを個人的には期待しています。
 同じく、本日の日経に「スイス中央銀行 大量のユーロ買い介入」という記事がありました。5月末の外貨準備高2,000ドルのうち、ユーロ資産がユーロ買い介入の結果、前月末比で730億ドルも一気にユーロ資産を増やしたとのこと。
 日本国も同様なことをやったらいいのではないでしょうかねえ。円売りユーロ買い。
ユーロの通貨安定を大義名分にして、堂々とユーロ高・円安へのチャレンジを行うチャンス。
それでユーロ高・円安にならなくてもいいでしょう。他国からとやかく言われることもなく、ユーロ資産の割合を増やし、米ドル資産に偏る通貨バランスの正常化を図るチャンスでもあります。
 「何でこんな不安定な時にユーロ資産を増やすのか」
じゃあ、ユーロ高・円安が進んでいる時に、ユーロを増やす判断を誰ができるのでしょうか。
円が強いからこそ、そのメリットを活かして、外貨資産に振り替える意味もありますね。
 日本にスイス中央銀行のような決断ができるとは思えませんが、確実に、ユーロの中で具体的な政策が動き出していることは間違いないと思います。今後の効果を静観する段階に移ったと私は思います。