米国行きの航空機を空中で同時爆破しようと目論んでいたテロリストを、英国が事前に動きを察知し21人を拘束したと聞き、さすが007の国と改めて、その諜報能力に驚きました。このようにリスクの根源をプロの目で常に見守ってくれるところがあれば心強いですね。銭形平次の国日本は大丈夫なのでしょうか。先日の北朝鮮ミサイルのように、事が起こり、人から聞かされないと気がつかないのでしょうか。
 日本証券業協会は投資家保護を徹底するために、上場審査の基準を更に強化して、証券会社として安易な株式公開に歯止めをかける動きに出ました。新規上場株に対する投資家のニーズは高く、証券会社はこれを収益源として期待しています。結果証券会社の間では引き受け競争が激しくなっているのです。その競争心を逆手に取り、新規公開企業予備軍の企業の中には、できるだけ条件が緩く、簡単に上場させてくれる証券会社を選ぶところがありました。その結果、上場間もない決算期で業績の大幅下方修正を繰り返したり、社長が暴力団と関わりがあったり、使い込みをしたり、売り上げ計上していた数字に実体がなかったりと、「何年も前から」上場直後に不祥事が多発していて、投資家からの信頼が大きく揺らいでいる結果が今回の対応につながっています。
 われわれのような弱小投資家は、実績がない企業に投資する判断材料を、企業やその企業の上場をサポートする証券会社の情報に頼らざるをえません。他に何を信じたら良いのでしょうか。投資をする根幹の問題です。こんないい加減な審査で「自己責任」を押し付けられても納得いくわけがありません。家電製品も車も、欠陥が分かった時点でリコールをかけて、消費者に注意喚起を行います。余りにも対応が遅いのではないでしょうか。英国の迅速な対応がうらやましい。航空機が空中で何機も爆破された後のようです。
 企業の活性化を図るためには入り口のルールを厳しくするのではなく、不祥事が発生した場合の罰則ルールを厳格にしたほうが、審査に緊張感があり効果があるのではと、素人考えでは思います。