1ヶ月ほど前に、ドルに対してユーロは1.18台まで急落した後、昨日は1.260まで一気に回復してきました。私は、素直にユーロが急落した反動から、あるべき水準を模索する段階に入ったと素直に見ていたのですが、考えが浅く、楽観的すぎるのか、本日の市況コメントでは、「ユーロを売っていたものの買い戻し」と、ただ単なる買い戻しの動きと、この戻りに対し、余り気に留めていない様子。
 むしろ、ユーロ危機に加えて、「米国景気は今後大丈夫か」と新たに心配する人が増えているとのこと。
 ここまで悲観的な見方に傾くと、どうしても良い材料よりも不安材料に目を向けがちになるのは仕方ないとは思いますが、この一ヶ月の下落局面を経験し、「そろそろ、下落局面に転機はないのか」「転機があるとしたら、どんなきっかけが考えられるのか」「その前兆はまだないのか」という検討があってもいい時期に差し掛かっているのではないでしょうか。
 日本の個人は日本株と投資信託を合計で3兆円近く、4〜6月に買い越していて、信用買いの評価損は20%程度で、追い証担保を迫られる寸前になっている人も多いようです。
なんか、2009年の個人向け社債市場とタブリます。機関投資家が買ってくれなくなった社債を個人に販売した。「個人だからリスクも怖がらずに買えるんだよ」と、売れ行き好調の個人向け社債に一言入れた機関投資家さんたち。
 結局は、もっともっと低金利の市場になって、個人が興味を示さなくなった社債を買わざるを得なくなった機関投資家。今回の法人売り、外人売り、個人買いの日本株投資も、最終的には、社債のように、「個人は身軽でリスクが取れるから買えたんだよな」という結果になるのではないかと思います。個人にとって、現在は、飛ばされる寸前の正念場ですね。