ユーロがドルに対して1.300台まで回復してきました。一時1.1900を割り込み、「ユーロという通貨は消滅するのでは・・」とユーロ危機が騒がれた時分から少し落ち着き加減となり、2カ月前の水準まで急回復しました。

 しかしユーロが回復すると、ドルが売られ、世界的に株が売られ、外貨投資を行う日本人にとっては円高という不幸が重ねって来ました。日経平均株価は「1万円の大台回復も・・・」という期待は急速にしぼみ込み、再び9,000円の大台を意識する水準まで逆戻りです。
 円安・株高を期待する投資家にとっては、「ユーロ安で売られ、ユーロ高でも売られ」と、納得のいかない人も多いと思います。しかし、これだけ、投資意欲が減退し、参加者が急減した直後の投資環境なのですから、「いっぺんにハッピーになる花が咲くこと」は期待しない方がよいと思います。
 ユーロ危機、ユーロ不安からユーロが暴落し、あるべき水準を見失った非常事態から、徐々に妥当な水準を模索しようする前向きな動きが、まだ一部ですが出始めたことは、効率を求めた投資マネーが再び元気を回復する兆しとして喜んで良いと思います。
 むしろ、その過程で、「何でこんなに割安で放置されているのか」という対象を拾う機会としてチャンスだと考えます。そういう意味では、大きく下げて引けた日本株相場は3連休の後で高くなる材料もなく、さらに安く拾えるチャンスですし、現在の円高水準は、ドルコスト平均の考え方で底ら辺」を時間分散で機械的にとらえていく検討もよいと思います。
 投資の目を持って現在考えている人。「底を買おう」なんて考えは捨てた方が良いと思います。そんなことに思いを巡らし、ストレスを溜めては体に良くありません。無理なことはあきらめましょう。
日経平均株価の9000円が二番底であったと仮定すれば、「日経平均株価の7000円」をイメージしていたら新規投資はできません。将来、1万円の大台が底値になってしまったら、「日経平均株価の9000円」で買える日はしばらく来ないかも知れません。
 年内、1年後の相場水準をイメージして、現在の水準が割安なのか、妥当なのか、それとも割高なのかを自分の中で整理して、投資の検討を行うことが、今、大事なことだと思います。