1年後の私に向けて手紙を書きました。

 昨年2010年寅年は絵に描いたような千里を走るボックス相場でしたね。特に、7月、8月、9月、10月と、なかなか円安・株高のトレンドができず、「円安になったか」と思うと再び円高に、「株高になったか」と思うと株安になり、「長い目で見れば、現在は円高・株安水準」という確信があったものの、やはり相場から目を離したくなる時もありました。
 ユーロ危機。まずはEU・IMFを中心にユーロ支援を行い、向こう3年間の債務を保証し、当面の危機を回避することで不安心理の悪化に対処しました。そして、危機の度に疑われた欧州金融機関の隠れ不良債権の実態を明らかにし、個別の対応を迫ったストレステスト。この実行の過程で、ユーロ危機の「漠たる不安」が明確になってきて、「時間をかけて対処するしかない」という割り切りができるようになりました。まだまだ、現在においてもユーロ危機の根幹まで解決したわけではありませんが、昨年ほどユーロ危機を心配することはなくなりました。
 確かに先進主要国の景気回復は鈍いですが、金融緩和から妥当な金利政策にいち早く舵を切り、出口戦略の道を切り開く役目を果たした新興国や資源国の景気回復は再び力強さを感じるまで安定感が見えてきました。
 残念ながら、日本の場当たり的な政治対応は続き、心配・不安探しをする市場は「日本の危機感のない借金放置の姿勢」にポスト円の行方を材料に取り上げてきそうなムードが漂ってきました。こころなしか、ジリッとした円独歩安に向かいそうな気配・・・。
 やはり、昨年の7月から10月は、円は歴史的な円独歩高の水準でした。95年がドル80円割れの年として記憶が刻まれているように、おそらく2010年はユーロが100円を意識したユーロ安の年として刻まれるのでしょうね。今年2011年うさぎ年は円安・株高で良い年で終わりそうですが、来年以降は再び難しい投資環境になりそうです。気を引き締めて付き合っていきたいと思います。
 1年後はどうなっているんでしょうね。早く結果を確認したいような気もしますが・・・。
 現在、投資の目を持ってみている人、そして投資を継続している人。当面は一喜一憂。もしかしたら、期待の反動で、一喜三憂になるかもしれませんが、ここは踏ん張りどころ。
「だよねー。あの時がチャンスだったんだよねえ」と喜び合えるのを楽しみにして、辛くなれば、目をつぶり、忘れて、明るい日差しを感じられる余裕が出てきたら、また投資の世界に戻ってきてください。「あの時は、そうだったよねえー。いろんなことがあったよねえー」と、参加者として歴史の生き証人になりましょう。