昨日、注目されていた欧州域内20カ国の銀行91行に対する資産査定(ストレステスト)の結果が発表されました。結果に対しての見方として、「これでは十分ではない」という意見が混じるのは仕方ないことで、誰もが満足するような答えが出てくるはずがなく、とりあえず、ひとつの結果が出て、次の段階に進むことを良しとすべきだと私は考えます。

 より細部の課題にメスを入れていくスタートです。
 結局、シカゴの日経平均先物は9500円台に戻り、再び1万円をめざすのか、それとも9000円台を意識した下落へのパターンになるのか、元の様子見の状態に戻りました。為替水準も同様です。
 私が今回のストレステストで注目したのは、国債の価値を評価するモノサシが提示されたことです。
「5年ものギリシャ国債の価値が09年末に比べて約23%、ドイツ国債が約5%目減りした状態で評価する」というモノサシです。
 「ギリシャ国債でもデフォルトするのか」とユーロ危機に震撼したマーケットですが、デフォルトと言っても紙くずになると決まったわけではなく、現在の評価は09年末に比べて約23%減価した程度で評価しておけばいい段階なんだ。あのドイツ国債でも約5%と考えれば、むしろホッとする。
そんな感想を持った人も多いのではないでしょうか。
 漠たる不安、なんとなく不安という心理ほど、気持ちを落とし込むものです。
絶望から前向きな気持ちへの転換は、最悪を想定して、身近なことから「今何ができるか」と考える余裕から生まれることが多いですね。
 来週以降、前向きなエネルギーが相場に戻ってくるといいのですが・・・。期待したいと思います。