個人的にはかなりご無沙汰になっているディズニーランドですが、ディズニーランドの会社「オリエンタルランド」の4−6月期の純利益が前年同期の13倍に急増したそうです。従来は7月−9月期と10−12月期に利益の9割前後と集中していたのですが、閑散期であった4−6月期に「イースター」等のイベントが功を奏し、過去最多の入場者数を確保したと日経新聞記事にありました。

 国内だけではなく、海外の旅行者のニーズまで満たしてしまおうと努力し、しかも実績を上げている企業の姿は美しい。「日本は不景気だから」「円高だから」「材料高だから」と今までやってきたことをおざなりにして、他においしそうな話しを求めているところとの勢いの差は歴然。
  同じく日経記事に「証券、収益の多様化を図る 株価低迷で軸足シフト 投信手数料、株式の1.6倍 ネット証券、FX急増」がありました。
 証券各社は国内株式相場の変動に収益が左右されないように、収益源の多様化をはかり、投信やFX関連の収益を膨らまそうと努力しているとの内容でした。
 「株式相場に頼らない収益構造」をめざして、証券会社は何年を費やしてきたのか。
その結果、ひねり出してきたことは、ただ手数料を下げる競争だけで、顧客満足の質の向上には目立った貢献がないままできました。
手数料下げて「株では儲からない」
手数料を下げて「投信では儲からない」
手数料を下げて「FXでは儲からない」    の繰り返し、繰り返し
 これは収益の多様化、顧客向けラインナップの充実化ではなく、
「作れなくなったら畑を焼く」という焼き畑経営。
初心者や投資難民を迎え入れる鉄火場の敷居を低くする努力は一生懸命してきたけど、鉄火場に入った人へのフォローは「そこまでのフィーを頂いていないのだからフォローはできません。自分で考えられる範囲で工夫してね」と放ったらかし。
 鉄火場で大事な資金を失った人は退場し、思い直して、もっと安い鉄火場に入場するけど、そこでもお金をなくし、終には家から外に出ることも うっとうしくなり引きこもる。
鉄火場を開いている経営者は人が入らず赤字が続き、転業を考える。
 オリエンタルランドは、どうしたらお客様はディズニーランドの時を楽しく過ごし、もう一回是非訪ねてみたいと思って帰ってもらえるのかに心をずっと砕いてきた歴史の積み重ねがあったのだと思います。そこでの努力に「入場料を安くする」「おまけをつける」などという考え方が優先されたわけではありません。金融機関は、顧客サービス、投資家サービス、預貯金者サービスの原点は何かの視点が抜け落ちていますよね。
 姑息に「少しの手数料を下げて、他で儲ければいい」という見え透いた商売の繰り返しは自分たちの首を絞めるだけです。オリエンタルランドの頑張りを見ると、「金融機関はどうするのかな?大丈夫なのかな?」と余計な心配をしました。
 一方で、相場はジリッと円安・株高で、下値が固まってきつつありますね。ワクワクは続きます。