人の気持ちは日々移ろうもの。「株はもうだめだ」と昨日しょげていたかと思うと、今日は「もっと上がる」と力こぶを入れる。身が持たない相場が続いています。
 私は今年年初から米国債券投資に注目していました。長期金利5%、1ドル=112円の水準が来ないものかとずっと待ち続けておりました。それが、ついこの間までいつでも手にできる状態でした。現在はドルは116円近辺まで円安になり、長期金利はついに4.9%を割れて4.86%まで低下しています。
 ここはじっと再び、円高・金利高の局面を待ち続けるか、円高期待を捨て金利高を待つか、金利高を捨てて円高を待つか、それともここでなにもしないでいるリスクを避け、買い余力を残して一部だけは手当てしておくか。
 個人的には為替動向が目先読みづらくなっているのでこちらは捨てて、金利が5%近辺に戻れば、一部手当てしてはどうかと考えています。
 金利が下がり始めると、慌てて債券を買う人が出てきます。このとき、日本人を含めた外人が米国債券を買えばドル高が進みます。しばらくすると、慌てて買った人が、更に金利が低下し、円安が進み、「あのとき手当てしておいて良かった」という喜びの声を上げます。すると、米国債券を買おうと準備していた人はその声を聞き、「出遅れてしまった」と後悔する気持ちになり、「買わなくちゃ」と焦ります。そして、その人が買い始めたときが、目先金利が一番低く、ドルが高い水準であることがままあります。金利高と円高を両方取ろうとする場合は相当な覚悟がないと両方を失うことになりかねないことを頭に入れておいたほうが良いと思います。