振り返ってみれば、先週末に、相場水準で危機を騒がれた「1ドル=85円」「日経平均株価9200円」「1ユーロ=108円」「1ユーロ=1.2700ドル」を割り込んだ後に、やっと再び、その危機が騒がれた水準まで戻ってきました。ある意味、今週は相場が円高・株安に向かうのか、それとも円安・株高に向かう転機が見えるのか、仕切り直しの週になると思います。

 先週末、米国市場では日経平均先物は9200円台まで戻る場面がありました。為替が相変わらず円高が修正される気配がないため、株価の頭を押さえていますが、一方で、トヨタとホンダの株価逆転など個別銘柄に注目するとおもしろい現象が出てきました。日経平均株価で9000円をじっくり底値として固めていく機会になるかを今週は注目したいと思います。
 ユーロや豪ドルの動きを見ると、為替相場は安定しつつあり、あるべき水準を模索しているように思います。株価の不安定材料になっていた為替動向に落ち着きが見えてくれば、自然に株式動向も次第に落ち着きを取り戻していくと思います。「9月の為替相場は資金需給のバランスが崩れ、円高が進みやすい月だ」という通説通りの機会があれば、突っ込んだ円高の機会は時間分散で外貨資産に投資しようと考えてきた人にはチャンスですし、その機会は長いこと続かないと思いますので、今のうちに、追加投資してもいい為替水準を頭に置いて準備しておいた方がよいでしょう。
 現在の為替水準で外貨投資できるのは、昨年の高利回り個人向け社債のブームと同様で、いつまでも、その環境が続くわけがありません。買いたい時には売ってくれる人はいません。「売ってやるよ」と言う人ばかりになります。