小泉首相在任中最後となる9月の月例経済報告というレポートの内容が注目されています。「改革なくして成長なし」を掲げて走った小泉政権は一定の成果をあげたのか。
 戦後最長景気拡大期の「いざなぎ景気」を超える目前に現在あるわけですが、いまだに誰も「景気拡大中」とは言い切れず、されど、こんなに長く好況と言われながら「景気回復?」と思うぐらい、多くの人が言われるほどの景気の良さを実感できていないのではないでしょうか。
 景気回復の初期にあった2003年はメガバンクも破綻するかもという、日本自体が沈没状態でした。消費者は将来を悲観して、お金をタンスに仕舞い込みました。企業は壮絶な価格競争にさらされ、安い労働力を海外に求め、新規採用をやめ正規労働者を解雇し非正規労働者で仕事のやりくりをしました。そして景気は徐々に回復に向かい、雇用が守られ、銀行等に信頼が戻り始め、勝ち組の年金受給者や退職世代が第二の人生を謳歌しようと財布のヒモをゆるめ、個人消費に灯が入りました。
 つまり圧倒的多数の人にとっては、景気回復の恩恵で財布が太ったわけではなく、今まで持っていた人がこれまで不安で閉じていた財布を開いた結果の景気回復と言えないでしょうか。もし、あるものを積み崩して消費しているだけであれば、いずれ財布の中身が心配になり閉じる日が近いということです。私は政府が言うような景気の堅調な力強さを感じていません。
 私は今心身の健康に留意しています。国に期待はできません。政府の楽観的な見通しもあてにできません。どんな状況であれ、心身の健康が保てれば、必ず選ぶ道が残されているはずです。今は心身の健康を脅かす悩みがあれば小さいうちに摘んで、心穏やかに過ごすことを第一に考えています。