八方美人に思いつきの無責任発言を繰り返して、ひんしゅくを買ってきた民主党政権の1年。新しい菅内閣のスローガンは、おそらく多くの国民が願っていた「有言実行」でした。「本当にやってくれよ」と今は少し疑う気持ちが残りますが、応援をしたくなるほどの有言実行を期待します。

 動き出す前に、民主党の内がどうだとか、野党が解散に追い込むことが目標だとか、足の引っ張り合いに一生懸命な政治家に次回の場は用意されることはないでしょう。
 「あの日本が単独介入したよ」と完全に何もできないとなめきっていた市場関係者は裏をかかれて敗戦処理に沈黙している様子です。先週末の為替水準は米ドル84.19円、ユーロ106.98円、豪ドル77.99円でしたが、今週末はそれぞれ、85.84円、112.34円、80.43円まで円安に戻ってきました。日経平均株価も9239円から9626円まで回復しました。
 それでも、インドのムンバイSENSEX指数は今年高値を抜き、NYダウ指数は高値近辺まで戻ってきたのに比べれば、依然日本株の出遅れは目立ちます。
 有言実行内閣は、まず見える形で、円高・景気対策に注力して国民の得点を得ようと動くのだと思います。「中長期の戦略を示すのに時間をください」と言われても、それを期待して待てるほど、国民には気持ちの余裕はなく、カンフル剤を打ってもらわなければ待つことさえも困難な状態なので、デフレ克服に向けての本気度を示してもらわなければなりません。
 その危機感が新しい内閣にはありそうなので、瞬発力に期待したいですね。
 昨日もポイントに上げましたが、ドルが87円に乗せるムードになるかに注目しています。