10月発行の個人向け3年国債の利回りは年0.11%。この金利では、さすがに買う気にはなりません。一方で、銀行の3年定期の預金金利は0.08%。国債よりも利回りが低い。
そんな低い金利でお金を預金者から集めているにもかかわらず、運用先に困り、低いとわかりながら、国債で運用しています。確かに、預金で集めたお金で国債に運用しても損にはならないけど、運用のプロとしてはいかがなものでしょうか?
 もし私がその金利でお金を借りられるのなら、右から左に流すだけの運用ではなく、「もっと有効な運用はないものか」と寝られない思いをして、嬉嬉として投資環境を眺めていると思います。お金をせっかく預金者から、これでもかって言う低金利で預けてもらっているのに、「運用に困る」と持て余している様子は預金者に失礼ですね。
 一方で、より効率の高い運用先を求めて、0.01%でも高いところをネットで探している人もいますね。確かに、0.2%の利息を0.3%に高めて運用しようとする努力は貴重ですが、それはどれほどの違いがあるのでしょうか?と考えてしまいます。
 100万円で0.2%の利息は2000円、0.3%で3000円。年1000円の違い。0.01%の違いなら年100円の違い。
 私は、こう考えて比較してしまいます。
年0.3%の3年定期は100万円を預けて9000円の利息を受け取ります。
普通預金はゼロ金利なので3年間の利息はないみたいなもの。
そこで9000円は大きいと考えがちですが、3年間の内に3年定期を解約をすればゼロ金利の普通預金並みの扱いになってしまいます。つまり3年定期の年0.3%のリターンは、3年間その資金を拘束されるリスクの見返りだとも言えます。
 ここから3年、どんなことが起こるでしょうか?これまでの3年間も予想できませんでしたが、今後の見方もおそらく読みにくい状況が続くんでしょうねえ。
 前向きに考えれば、いつチャンスが来るかも知れません。そのときに資金を拘束されて動かせないほど残念なことはありません。私は、今投資で一番大事なことは「いつでも柔軟に対応できる」流動性・換金性だと考えています。
 したがって、年0.3%程度の金利で3年間拘束されるぐらいなら、いつでも使える資金として、ゼロ金利でも普通預金のような換金性の高いものの方がいいのでは・・・と考える次第です。
 お知らせです。今週24日(金)14時5分の日経CNBC「TOKYOマーケットウオッチ」に出演します。タイトルは「ペイオフ初の発動 自己責任が問われる預金者」です。