本日は日経CNBCの番組に出演しペイオフの話をさせていただきましたが、その前と後で、新生民主党政権への見方が大きく揺れました。
 番組が始まる直前に「ドル売り円買い為替介入が入った」という噂が入り、日経平均株価が前日比プラスまで上昇しました。私が日銀総裁であったら、財務大臣であったら、本日は互いを説得してででも、為替介入の次の一手か、追加金融緩和策を実行するか、やらないまでも強い調子で決意を表明するか、市場の円高期待を牽制する機会だと考えていましたから、「快哉」とうれしくなりました。
 しかし、番組が終了した後に飛び込んできたものは「中国船長の釈放」の報でした。完全に中国側の圧力に屈した形での幕引きです。見苦しいのは「すべては検察の判断だ」という政府の態度です。
 「国益を守る断固たる決意」に快哉であった気持ちが、「本当に貫き通す強い意志があるのか」と疑う気持ちに落とし込められました。総合的な判断は必要なのでしょうが、そこには納得がいく説明がないと、信じる気持ちが折れてしまいます。
 本当に検察独自の判断なのか?もしそこに嘘があって、事なかれで安易に考えていたとしたら、あまりにも、国民を愚弄しています。人として信じられません。
「総合的な判断で政府が決めました」と言われた方がまだ救われます。