日本と中国とのやりとりを見て、「中国にはああいう対応をしたらいけないのか。中国と上手に付き合うには事前にこういう準備をしておいた方がよいのか」と日本を反面教師にする近隣国の動き。

 「中国の脅威が高まっている内に、ビジネスチャンスをとらえることはできないのか」という中国競合国の動き。
 日本が滅多打ちに遭っている様子を見て、世界が教訓として活かそうとしています。中国にとっては、これまでのソフト外交のイメージが台無しになってしまいました。
 円に対して米ドルは更に安くなり、再び83円台。しかし、単独為替介入を行った9月15日当時とは環境が違います。あのときは円の独歩高でしたが、現在はユーロや資源国通貨はむしろ円に対して強くなり、ドルだけが安いドルの独歩安です。すべては、米国が一段の追加金融緩和に踏み切るという思惑からのドル安です。そんな中で、日本が円に対してドルが安すぎるという理由で再び単独為替介入に踏み切るのは世界が許さないでしょう。
 ここで政府が円高を止めたければ、米国と同様に追加金融緩和策を米国よりも先に打ち、米ドル安効果を打ち消すなど、できる方策は限られています。政府・日銀は、「追加金融緩和も視野に入れている」と何度かアナウンスをしてはいますが、以前、為替相場で注意深く見守るという言葉を繰り返した当時のイメージがダブります。
 「やれるのにやらない。結局、催促されて後手に回る」
 近隣国は教訓を活かそうと具体的な動きに出ているのに、なぜ教師である日本はいつまでも気づかないのでしょうか。日本は永遠に反面教師の役割を演じていくのでしょうか。
 日本が率先して動くか、催促された結果動くかは別にして、リスクマネーが活発化していくエネルギーは高まってきています。