日本を除く株式市場はジリジリと下値を切り上げ、堅調な動きを示しています。為替市場ではドルの独歩安で、円は83円を今後割った後、その後さらに円高に向かうのか、それとも再度円高期待を跳ね返して当面の円の高値とするのか、「83円割れ」を前提にしたその後に関心が移りました。

一方で、ユーロはドルに対して1.3800、円に対して115円と当面のユーロ高の戻りのポイントまで達し、豪ドルもドルに対して0.970、円に対して81円まで戻りました。
 円高ドル安の課題は残るものの、その他の為替水準はだいぶ円安に修正されたので、過度に円高で売られていた日本株の中で割安に放置されていた個別銘柄に見直し買いが入ってもいい頃合いになってきたと思います。いずれにして、期待されている日銀の追加金融緩和に一定の決着がつかないと、リスクマネーは身動きがとれず、今週は早くも10月以降の相場の流れを決める重要な週になると思います。
 現在の為替水準は数年来の円高水準にあり、しかも、その中で、さらに円高水準で外貨投資ができるチャンスを繰り返し提供される環境が続いています。
「円高を憂える」だけではなく、「円高を活かすチャンス」と、ある人は海外旅行に出て、ある人は海外ブランド物を求める人がいます。
 そして、外貨預金をする人が増えているとも聞きます。
 ここで不思議なのは、「なぜ外貨預金なのか?」です。効率を考えれば外貨MMF、また、それ以外にもたくさんの選択肢が証券会社には揃っているはずです。
外貨投資の手段は外貨預金だけではない。外国債券、海外ETF、直接外貨で投資できなくても、円安になってメリットを享受できる投資商品は「売るほど」あります。
 せっかく、いい商品があっても、品揃えを十分にして準備していても、手数料を安くしても、「たくさんの品揃えがあります。ご自由に手に取って検討ください」と並べておくだけでは金融商品は売れず、「どう使ったらよいか」という対面の丁寧なサポートがないと興味があっても通り過ぎてしまう繰り返しになっているということです。
 何でこの円高時にブラジルレアル建ての外債の売れ行きだけが目立つのでしょうか?なぜ、一向にニーズがあるとされている海外ETFに広がりが見えないのでしょうか?
CFD??  そんな状態です。
外貨投資にニーズがある投資家が外貨投資を始めたいと思っても、希望する商品を探し選ぶまでにえらく苦労します。あまりに雑然と並べられていて、選ぶ気力もなえてしまいます。
 住信アセットのインデックス投信「STAMシリーズ」、三菱UFJ投信のインデックス投信「eMAXISシリーズ」は、預金者とつながる銀行窓口で本来売れないとおかしい投資信託です。残念ながら、その純資産の伸びが芳しくないのは、ニーズがあるだろう先に伝える側の意図が届く仕組みができていないからだと思います。情報の垂れ流し。
「ニーズがある人に使い方を提案し今後のイメージを描いてもらう」までのサポートが必要です。まさにコンサルティングが根幹に必要な投資信託です。ただ並べて人を待つのではなく、対面での工夫が絶対必要です。
 ニーズのある人に笑っちゃうほどわかりやすい提案を行い、投資家との対話の中でヒントをくみ上げて、顧客対応の工夫を重ねていけば、第二のグロソブのようにマンモス投信になってもおかしくないぐらいの完成度の高い良い商品だと思います。
ニーズがある対象が目の前にいるのに「なぜ、売れないのか??」と真剣に悩むべき時期に、住信アセットも三菱UFJ投信も、そして販売関係者もあると思います。このまま、自然に任せていたら、「コンセプトは良かったんだけどねえ・・・」とせっかくのいい商品なのに埋もれてしまい、インデックス型投信が根付く機会を先送りになってしまうのを懸念している一人です。