いっぺんに投資環境のムードが弱気に振れてしまいました。このタイミングで予想外の中国の0.25%利上げが入り世界的な景気の減速懸念が高まったと、ニューヨーク株式が急落した材料にされてはいますが、ピッチが早かった株価上昇に対して、いつきても起きてもおかしくない株価調整のタイミングにあっただけだと思います。

 日本を除く世界的な株価上昇とドル安期待のスピード調整。しかしながら世界的なリフレ政策の途中にあることは変わりなく、金融緩和を止めるという選択肢はありません。
 しかしブラジルの金融取引税の引き上げに続き中国の利上げなど。これまで新興国株式は先進国からの余剰資金が短期間に流れ込み上昇してきましたが、今後も継続した運用スタンスでよいのかと検討が必要だと慎重になる時期に入っていくのではないでしょうか。
 パイが小さな新興国株式にこれだけ短期間に資金が入れば株価が上昇して当然です。自分で買って株価を上げる。しかし、売る時は難しいですね。パイの小さな市場で相場を崩さないにようにソロッと売るなんてことは難しく、大きく損をしたくなければ、スパッと売り切る決断が必要になります。たいていの人にはできない芸当で普通は「こんなに下がっちゃったかあ・・・」と途中で売れずに持ちきってしまうものです。
 そこで日本株。日本株が買える材料は「出遅れ」のみ。されど、先行した投資対象が大きく値を下げる、もしくは値を下げる不安を覚えた投資家が、もし今後の金融緩和時代に株高を期待するなら「当てにできないけど、日本株でも株は株。それなりには上がるだろう。天井圏にある株式はこわいから、日本株でもいいかあ」という「出遅れ」に注目する行動に出てもおかしくないと思います。
 日本株だって株は株。流動性に優れた日本株。
 少し弱気に振れた投資マネーの受け皿のひとつとして注目される可能性が出てきたように思います。割安の中の割安を探るチャンスです。