G20では「為替相場の過度の変動や無秩序な動きを監視する」と声明には明記されたものの、為替市場も株式市場も気迷い気分。前場の東証売買代金はたった4300億円しかありません。

トヨタが為替想定水準を80円に置いたとする報道もありました。企業としては、最悪の事態を想定し、企業見通しのイメージを立て直そうと一生懸命です。
 中国以外にレアアース調達の道を探ったり、「空の自由化」が進展しそうなムードが高まってきたり、TPP参加に対する国内での議論が密室ではなく公の場で語られるようになったり、変化・変革を思考する兆しは小さな光が見えたようです。
 一方で、今回のG20の焦点になった為替対策に関しては、何の威光も無くなってしまった「断固たる措置」という言葉を繰り返すのみで、市場の失望感は高まっています。
やるべきこと、やれることは限られているにもかかわらず、具体的な手が打たれる雰囲気さえもない。
 声の大きな国からの非難を恐れ我慢し、ただ容認する姿は立派な姿ではなく、意志のない軽い存在として無視されてしまう最悪の事態を招きます。
 「単独為替介入をしろ」とは言いません。もし単独介入が適当でないと考えるのであれば、他にも手の打ちようがあるはずです。ただ言うだけなら、言わない方がましです。
日本は為替1ドル=80円の水準で落ち着いてしまってもいいんですか?
この水準で安定することを日本は望んでいるのですか?
日本をどこまで追い込んだら我慢の限界が来るのか?
G20を終えて、これに対する日本の意志を市場は確かめようと注目しているのではないでしょうか。
 個人的には、政府が無策であったとしても、相場の日柄整理の進展により、日本株安、円高はそろそろ行き過ぎの反動により自立反発程度の戻りがあるのではと期待しています。