FRBが追加的金融緩和を表明してから、いろいろな国からドル安誘導政策と非難を受けている米国。一方で、アイルランドの信用不安再燃でユーロ安、アイルランド、ポルトガル、スペイン等の国債利回りは上昇。中国株は引き締め懸念で大幅下落。そうした中で、日経平均株価は一時9900円目前に迫り、9,700円台で踏みとどまり、円は82円台をキープ。

 この「すぐ弱気になる」不安定な投資環境で、現在の株式市場の展開を下値が固いと見るか、高値警戒感があると見るのか、難しいところですね。
 運用に困った資金が足下にジャブついているのは現実です。そして、この環境ですから「自分で判断して投資なんて無理。だけどこのままにしていて良いのか」と悩む人が増えているのも事実だと思います。
 金融機関のみずほフィナンシャルグループでさえ、運用をブラックロックに委ねようとしているわけですから、さらに株高・商品高になり現在はまだ割安と見れば、人に委ねてリスク資産に投資する形態の資金は増えていくのだと思います。
「資金を持て余しているだけで何もしていない」と責められるのを怖がった資金がチョロチョロと回りをうかがいながら動き出しそうな気配です。しかし、臆病な性質になってしまった資金ですから、高値を追っていくには抵抗があり、割安なもの、いつでも換金が可能なものが対象となり、安全志向が全体の相場を支え、ジリッと切り上げていくのではないでしょうか。
 結局はムードの高まり次第。日経平均で言えば1万円台、米ドルで言えば1ドル=84円台が弱気筋が退散し、強気筋が飛び出す、ときの声になると私は考えています。