最近の円安傾向で、一時の円高脅威の見方が落ち着き、外貨投資に目が向いて、高金利資源国通貨である豪ドル・ニュージーランドドルのオセアニア通貨やメキシコ・ペソ、南アフリカランドが注目されているそうです。
 私が大和証券時代、個人に外国債券を販売する際に、これだけは守らなければならいと決めたことがあります。それは?販売した以上は、将来購入した人が売りたいといわれた場合必ず買取ができるものを販売する、?顧客から為替や金利の状況を聞かれても答えられるように、毎日情報収集が可能な地域の通貨をえらぶこと、でした。
 いつの時代も、債券は金利が高いもののほうが顧客には好まれますし、売りやすい。その当時高金利通貨で人気があったのは豪ドル、カナダドル、南アフリカランド建てでしたが、当時豪ドルでさえ、毎日取れる日本語情報がありませんでした。現在の為替の位置は高いのか安いのか。何故そうなのか。金利は高いのか低いのか。何故そうなっているのか。今後の見通しを立てるのに、注目しなければならないポイントは何か。などなど。販売する側は販売したあとも顧客が投資判断に役立つ情報を求められたら、提供できる体制が整っていることが、顧客の自己責任に応える販売側の責任だと考えます。
 現在でもメキシコ・ペソ、南アフリカランドなど、いくらテレビチャンネルをひねっても(古い?)、いまだ情報はありません。今までがどうだったのか、今後はどうなるのかを、個人がどのように情報を取ったらよいのでしょうか。
 「他社が高金利の南アフリカランド建て債券を案内している。それよりももっと高い金利の通貨建ての債券でないと売りにくい」という目先の売り方をする金融機関の姿勢はいかがなものでしょうか。金利の高さだけを強調する売り方は長続きしません。
「こちらのほうが金利は少し低いですが、情報が取りやすく、換金に不安のない通貨であるというメリットがあります」と、まず基本を押さえてたうえで、ニーズに合った外債を提供してもらいたいと思います。