昨日の開いたセミナーの後に、生活設計塾クルーの代表目黒氏から「前川は昨年、今年と本当に投資に積極的だったよなあ。あの2007年当時は、案内して良いものがないって困っていて、投資に消極的な話しばかりをしていたけど・・・」と指摘されて思い出しました。

 あの当時はやる気満々で「中国株式どうでしょう?」「BRICs株どうでしょう?」「海外リートどうでしょう?」「○○3分法どうでしょう?」と相談者に聞かれて、「もし私が止めたことで、値上がりし、やっぱりあの時買っておけば良かったと後悔しそうなら、少し投資してみるのも選択ですねえ」と来る日も来る日も答えていました。そのうちに、相談者から「前川さんはお勧めではないと思いますが・・・」と枕を置いて質問する人も多くいました。
 私は値上がり、値下がりがあるものは売る時の判断が難しく、割高であることを理解し、必要である時には決断して売却しないと、売り損なって大きな損を抱えてしまう失敗の繰り返しを見てきました。そして、割高な時に決断して売れる人はほとんどいないことも実感しています。
 したがって、大抵の人には「投資した途端に下がる覚悟で投資できれば止めません」と申し上げました。それは割高な時に投資した場合、もちろん2割、3割そこから儲かることもあるけど、じっと持っているだけでは結局は損をしてしまうから、そういう言い方をします。
 しかし、現在の環境はどうでしょうか?現在の為替水準は1年後、3年後、5年後の先から振り返って円高水準なのでしょうか?円安水準なのでしょうか?現在の日本株の水準は株高なのでしょうか?株安なのでしょうか?
 個人的には、現在の水準は円高水準であり、株安水準だと考えています。だとすれば、外貨投資を考えている人や日本株投資を考えている人にとっては、前向きに投資を検討する時期ではありませんかというのが私の現在のスタンスです。
 個人の投資家にとって、たとえば目先ドルが70円割れがあるかないかという数字の当てっこは余り意味がないと私は考えています。現在の水準よりも1年後、3年後、5年後にもっと円安、もっと株高の水準にあるかどうかのイメージを持ってもらえる助言が必要であり、大事なことだと思います。「ドル為替の70円はあると思ったんだけどなあ」と後でぼやかれても、個人投資家の資産形成の助言として、何の役にも立たない私は思うのですが・・・。