「今年東証一部年間売買代金320兆円台、6年ぶり薄商い 個人低迷」と日経の朝刊記事にありました。2007年の半分まで落ち込んでいます。
 手数料引き下げ競争で証券会社にとって株式投資に顧客を誘導するインセンティブが薄れてしまったことに加えて、対面営業で発生する顧客トラブルを避けるため、リスク商品は極力インターネット取引に誘導して投資の自己責任を押しつけるスタイルが定着してきた結果、多くの証券マン、証券ウーマンが株式投資自体に関心をなくしてしまった表れではないでしょうか。
 話を聞いていて、「この人は株式投資に興味がないんだなあ」とか「知らないんだあ」と感じます。
水先案内人であるべき人たちが、株式投資に興味を無くしていては、株式投資に意欲を燃やす投資家が増えるわけがありません。
 株式投資をゲームに例える人がいます。私はとうの昔にゲームに関心をなくしてしまいました。昔は寝るのも惜しみゲームに熱中した時期もありました。何故か?「ゲームは難しい。つまらない」というインプットされて、しかも「ゲームは楽しい」と嬉々として語る隣人を見かけなくなったからです。
 おそらく昔の株式投資家は、周りに株式投資について楽しく語る隣人の話を聞いていたり、しつこく勧める証券会社の人間がいたり、他人から影響を受けて始めた人が多かったのではないでしょうか?勝った、負けたと言い合える隣人がいて、叱咤を受け、なぐさめられ、そしてなぐさめて、株式投資を続けてきたのだと思います。ところが今、隣人がいなくて、孤独に投資を始め、破れて、投資難民となり、離れていく。それを止めてくれる人もいない。
 なんの知識も経験もなく、助言を受ける友もいない人がインターネット取引を始めて、投資の成果を上げることが出来たとしたら、その人は奇跡の人ですね。成功している人の多くには、投資の成果を語り合い、試行錯誤を支える仲間の存在があったはずです。証券マン、証券ウーマンが株式投資の語り部として頼りない存在になってしまった今、投資家が賢くなり、仲間を作るしかありませんね。でも・・、限界がありますね。株式投資家人口は今後も減りそうですね。
 株式投資に関心がない証券マン、証券ウーマンが、「為替は語れる」「金利動向は語れる」というのはレアケースだと思います。株式投資の関心が為替や金利への関心にもつながっていくのだと思います。株式投資に関心のない証券マンや証券ウーマンをこのまま増やしていっていいんですか?証券会社として・・・。本当に大丈夫なのかなと思います。余計なお世話ですが・・・。
「初心者は投資を難しく考えず投資信託がいいですよ」と株式投資にも関心が持てない人に言われても心は動きませんよねえ。