個人投資家の「儲かっている」という声が聞こえてくるようになってきました。信用取引で買った株式の含み損が急速に縮小し、7日時点ではマイナス6.36%と前の週よりも2.27%改善したと日経記事にありました。マイナス20%程度になると、投資家の悲鳴が上がり、投資からの撤退を余儀なくされる人が出る水準ですが、この水準になると、含み損よりも、「どこで利益確定しようか」「もう一稼ぎするには何が良いか」と売りと買いが交錯し相場ムードに活気が出てきます。水準としてはまだまだ高い水準ではありませんが、売買代金は確実に増えてきました。

 日経平均1万円で始まり、結果1万円で終わり、「なーんだ、結局元に戻っただけか」と思っていた人も、この間に「儲かった」という人の声が上がるとハタと考えてしまう事態に陥ります。
「何故?」
 そうすると、「確かに1万円で始まり、1万円で終わったけど、途中に9000円があり、11000円があったじゃないか。確かにそんな上下が何度かあったはずじゃないか。その間の安いところで買い、高いところで売り、儲けたと言うことか」と気づくことになります。
 そこで、悩みます。「今からでも間に合うか」。
またしばらくして、さらに「儲かった」という声が身近なところから上がると、
「今からでも間に合うか」
悩んでいるうちにさらに「儲かった」という声を聞くと
「何故、自分は踏み切れなかったのだろうか」と自分を責める機会が多くなり、心中穏やかではなくなります。
 何度も申し上げますが、確信のないところで、投資に取り組めば、良いところで売ることができず、結局大きな損をしてしまうことが多いです。そうならないように、現時点で納得がいく対処をしておくことが大事です。
投資の決断は3つ。「買う」「売る」「様子を見る」。自分のスタンスを明確にして、環境に振り回されないようにしましょう。