昨日、日経の記者さんから「個人向け国債の償還で個人の運用に変化はあるか」という取材を受けて、答えた内容が今朝の記事になっていました。

 私は
?元々高い利回りだった金融商品の償還ではないこと
?円建ての確定利回りが期待できそうな金融商品群に大差が無く、償還を受けた投資家が「何が良いか」と物色する気が高まっていないこと
 つまり、「なんだったら現金のままで良い」とか「同じようなものでいい」とか資金シフトは自然体のままでは目立ったものはないと思うと答えました。
 ただし、一般的ではないにしろ、「この円高、この株安を活かしたい」と考える投資家の芽は育っているので、リスク資産をあえて検討する意味を丁寧に説明していけば潜在的なニーズは掘り起こせる地合いだ。しかし残念ながら、多くの金融機関は「安全資産の償還だから安全資産で」なんて行動するところが大半なので、投資家の潜在ニーズを呼び起こすのは困難だろうとも答えました。
 また、新方式の個人向け国債については、「投資家にとって非常に意味のある変更だ」と評価し、この変更でも売れ行きに変化が無いとすれば、それは投資家に対して個人向け国債が持つ商品性のメリットを伝える能力に問題があると疑われても仕方ないだろうと答えました。
 いずれにしても、投資の語り部であれば、相談者に対して「そういう考え方もあるのか」という新しい視点の提示が求められているはずだと思います。
国債の償還には債券もどきを・・・・。そんな当たり前の提案を投資家は求めているのでしょうか?
今こそ、リスクを取る意味を語るべき。それができない、語れない金融機関であれば投資の伴走者として失格だと思います。最終の判断は投資家がするもの。いろいろな選択肢の中から選んだ結果であった方が自分にあった金融商品に行き着きやすいのが道理です。
 「そうだよねえ。株式は確かに安いとは思うけど、今はまだその気にならないから、次回また検討しようかな」と、投資家が立ち止まって考える機会を作ってあげることが大事なのだと思います。