情報が多すぎて、いざ困ったことが発生し、専門家に相談したいと思っても探すのが大変ですね。そんなとき、信頼できる人からの紹介があると助かります。「この人の紹介であれば大丈夫だろう」と安心ですし、紹介するほうも自分の信用に関わることですから、下手な人は紹介できないという責任を意識しているからです。
 大手銀行では手数料ビジネスを推進するために、系列の証券会社を完全子会社にして個人向け金融サービスを強化する動きがあります。こうしたグループ内で対応するは効率的に見えますが、顧客に対して、透明性を高め説明責任を果たす相当な覚悟が必要だと思います。
 紹介された人が身内だとわかれば、「何故この人が顧客のニーズに応えられるか」という説明を、他人を紹介する以上に丁寧にしないと、「これって手数料稼ぎ」と不信や誤解を生むことになりかねません。「わたしどものグループ力を信頼してください」だけでは通じません。
「日本の投信は何故運用が下手なのか」という疑問に対して「販売する証券会社と運用する会社が系列関係で持ちつ持たれつの関係があったから」という見方が根強くあって、証券会社と投信会社はこのマイナスイメージを払拭しようと、脱親会社、脱系列子会社で単独で生きていけるように、長年かけて、今でも苦労しています。
 大手銀行は証券子会社が金融サービスを行うベストパートナーであると顧客に評価してもらえる確信があるのでしょうか。茨の道を選んだ大手銀行の今後に注目したいと思います。