本日の日経新聞に「日米欧長期金利が上昇 日米で9ヶ月独1年ぶり水準」という記事がありました。米国10年国債利回りが3.68%、ドイツ10年国債利回りが3.2%台、国内10年国債利回りが1.3%まで上昇したとのこと。
 せっかく、米国がQE2、追加的金融緩和措置を実施したのに、長期金利が上昇しては国債の利払い負担が増えて意味はない。「QE2も失敗か」という見方もありますが、余りにも短期的な視点ではないでしょうか。
 米国のQE2に続き、日本も緊急金融緩和措置に踏切り、欧州はユーロ圏ソブリンリスクの受け皿作りに躍起になった結果、市場の危機感が後退し、安全資産からリスク資産に資金がシフトし出してきた。株高・債券安は当然の表れだと思われます。
 また、日米欧の長期金利が上昇したことで、「これはすごい金利上昇場面にあり、いまこそ債券投資の好機」と目を見張るほどの金利水準でしょうか。リスク資産から安全資産に逃げ込んだ金融危機当時の国債利回りが低くなりすぎただけです。現在の金利水準は、まずまずの水準まで戻ってきたということで、世の中の大きな転機のシグナルみたいな扱いには違和感を感じます。
 ただし、やっと「これぐらいの金利だったら、変動金利よりも固定金利の方がよさそう」と語れる水準になったことは、金利上昇の機会を待って、せっせと円高の時に外貨MMFを仕込み外債投資のタイミングを探ってきた人にとってはいい話です。
 数年単位で考えれば、このまま景気の良い話が続くわけがありません。金利動向に神経質になって、想定以上に金利が上昇するときは外債投資のチャンスです。
「さすがにこの水準以上の金利上昇は行き過ぎかも・・・」という金利水準を今のうちにイメージして準備しておくといいと思います。