ついに昨日米10年国債の利回りが4.75%まで低下しました。この3月末にFFレートを4.5%から4.75%に引き上げて以来の金利水準です。つまり現在のFFレート5.25%を2回引き下げた水準にあるわけです。この事実は市場関係者の頭を悩まします。
 この9月に政策金利の引き上げを休止する可能性は認めるにしても、引き下げはないだろうと誰もが思っています。しかし5.2%だった米10年国債利回りが、5%を割り込み、4.8%を割り込み、もし4.7%を割り込むようだと、もしかしたら引き下げがあるかもしれないというムードが醸成されます。このように「政策金利の引き下げの可能性は高い」と市場が先読みして、政策を動かしてしまう相場を「催促相場」といいます。
 こうして市場が催促する動きを、日銀、FRB、政府が追認する臭いを感じただけで、相場が急変しかねない、非常に神経質な状況にあると私は思います。
 FRB(米国)は長期金利のこれ以上の低下を容認するのでしょうか。ECB(欧州)はこれ以上のユーロ高を容認するのでしょうか。日銀は年内政策金利の引き上げはしないという市場の見方を容認するのでしょうか。市場関係者は、皆天を仰ぎ、神のお告げを待っている状況です。
 当たるも八卦。楽観は捨て、悪い方向に動いたときに、どう対応するかを準備したいと思います。