トヨタ自動車の株価上昇を見て感じるところがあります。業績の上方修正後、そして「電子制御システムに問題なし」との米国のレポートを受けた後のトヨタ株は、2月9日に180円高、2月10日に105円高と大きく弾み、しかも売買代金は少ない日から見れば4倍で、東証ではダントツ一位の数字です。

 「ひえー」と、トヨタ株が急騰する日なんか来るわけがないと安心して売っていた人たちの悲鳴と断末魔、「なめんなよー」と上がって当然とするトヨタ株フアンの、ないまぜにした声が聞こえてきました。
トヨタ車のリコール問題において、当初の傲慢で稚拙な対応により、トヨタは世界から叩かれ、その後、真摯な対応に徹した後も「トヨタ株は株式にあらず」と投資対象として、市場から徹底した無視にあっていました。
 「トヨタが解散に追い込まれる企業ではなく、こんなに売り込まれるのはおかしい」と長期投資で構えた人が、値上がり益は望まず配当を得られるだけでOKと、気長に投資できた人がやっと報われる水準になってきました。そこで、私はこのトヨタ株と日本株式全体とが、この一年間、同じ立場に置かれていたように感じています。
 「日本株式は株にあらず」と、市場から全く無視されていただけではなく、忘れ去られてしまっていたように思います。
 このトヨタ株の見直し買いで、日本株の中のトヨタ株に注目が集まり、そのトヨタ株の動向から日本株全体の水準の割安さに注目される機会になればと願います。
 全く期待されていない日本。転換したとして、どんだけの変化があるのか。
大きな変化は期待できないかもしれませんが、何にもやっていなかったところから、何かを始めるという変化率は、米国や欧州や、たとえば中国よりも、大きなショックを与えるのではないでしょうか。「何かに向けて動き出せば・・・」の話しですが・・・・。
 「やはり、日本株市場にも関心を払っておくべきだった・・・」と、内外の投資家から悲鳴と断末魔、そしてため息が出るような日が今年中に実現することを願います。