本日の日経夕刊に「米ベンチャー 大企業が続々買収 昨年54%増、最高の420社 余裕資金、成長へ投資」という記事がありました。2010年は業績回復で大企業の手元資金に余裕ができており、新たな成長に向けて技術や人材を手早く獲得しようとする動きで、今年は更に強まりそうだとありました。自然な流れだと記事を読んで思いました。

 同じ投資環境の中で、同じ時代を生きているのに、「買いたくなる企業」と「眼中にない企業」がある。眼中になかった日本株にも、世界からこぼれた資金が入ってきている滅多にないチャンスでも輝けない企業がやはりあります。おそらく、日本株が注目される時期は短いでしょう。世界に散ったお金の一部が日本に一時的な避難をしている程度のことだと考えた方がよいと思います。
 したがって、投資対象はあくまでもど真ん中の企業であり、連れ高を期待するしかない万年割安株の企業は避けた方がよいと思います。
 ど真ん中の企業とは「オーナーとして買いたくなる企業」だと考えます。
 以前、こんな投資家の話しを聞きました。
 相場が長期低迷している中で、同業者として「この会社は本当に良い会社だ。なのに何故、こんなに株価が安いのか。おかしい。おかしい」と言って、下がっても、下がっても、ナンピンを入れて投資していました。一向に株価は上昇しません。「それでも、おかしい。おかしい」とナンピン買いを続けました。
 あるとき、その会社から「自分の会社を買ってくれないか」と身売りの話しが舞い込み、身売りを受けました。中に入って初めてわかったことがたくさんありました。従業員に負け癖がついていた。自分の会社に対しての誇り、自分たちの誇りを失い、士気が落ちきっていたようです。
 細かな目標を掲げ改善を繰り返し、目標の一つ一つをクリアし、士気が戻り高まってくると、自然と業績は急回復、株価も見直され急騰しました。
 「あー、株価が安かったのは経営が間違っていたからだ。安いと思って株式を買うよりも、会社を買ったほうが効率が良い」  そんな話しでした。
 金融危機以降、「会社は生き残れるか」という守りが主体でしたが、これからは、そこから「いかに良い特長を伸ばしていくか」という攻めの部分を評価される企業が目立ってくるようになると思います。
そういうムードが2011年にもあることを前提にすれば、今後しばらくはジワジワとした右肩上がりの株式相場が続く展開を想定するのもありかなと私は考えています。
 「経営陣に甲斐性がないから株価がパッとしない」と言われたくないですね。