金融危機で「つぶれるかもしれない」という絶望感に打たれ、売り上げが3分の2になっても利益を出せる体質にしなければならないとリストラを行い、試行錯誤を繰り返し、企業は何とか生き残ってきました。そして、さらに前向きであるがために、先を見た手を積極的に打ち出す企業の話しが毎日のように報道されています。本日であれば、日立のHDD事業の売却、テルモの米医療メーカーの大型買収ですね。相当覚悟が必要な決断だったと思います。こうした動きは、株式市場にとって活力の火がついてきた証しのひとつだと思います。

 こうした動きで、私の記憶に残っているのはブリヂストンでした。
1988年に当時米国二位の「ファイアストン」を買収しました。つい最近まで、この大型買収は失敗だったのではないかという評価を受けていました。そして、2007年に再生ゴムタイヤの大手「米国バンダグ」を買収しました。原材料高の環境下で、再生ゴムタイヤの需要は高まり、意味を持つようになってきました。いきなり大きな荷物を背負ったスタートですが、生き残っていくためには決断が必要な事があるのだと思います。
 こんだけ民間は自己責任で努力し、改善の方法を探っているのに、先送りに終始する政治の停滞は別世界のように思われます。