福島原発はまさに現場の人の決死の作業の結果、光が見えてきたようです。同じ日本人であることを誇りに思います。現場の長、リーダーの方が、現場の人間の労をたたえねぎらい、そして、それを支える家族の方に申し訳ないという気持ちと大いなる感謝の気持ちを伝えていました。まさに、国民一人ひとりの思いを代弁して頂いたようで、大変感動しました。

 地方は待っているだけでは被災地の住民を守れないと地方同士の連携を図り、自立した動きが目立ってきました。これは、これで頼もしい一歩ではありますが、そうせざるをえない状況に追い込んで行ってしまった中央の政治のこれまでの評価は厳しいものになってしまいました。それは与党、野党を問わずです。当てにされない危機感が、何かしら新たな動きになることを期待します。この現場の必死な様子を目の当たりにしながら、ここでも変われないようなら重篤です。
 相場も、為替の協調介入実施、福島原発の電源復旧、リビヤ政権に対する即時停戦に向けての実行など、光が差してきました。それこそ、最悪の事態から徐々に回復が見える過程は相場を勇気づけていく展開を期待するムードになりそうです。時折来る株安・円高の場面はやはり前向きに検討したいところです。
 恐れていたことがやはり起こりました。今回の株安・円高局面で、多くの人が痛手を被りました。特に、FXなど証拠金取引や株式のオプション・信用取引で、レバレッジをかけて投資(投機?)をしていた人たちです。預けていた証拠金以上の損をして、その損を払うことができない投資家側と回収できなくて不良債権を抱えてしまった証券会社が出ました。ひまわり証券はFX以外の業務から撤退を余儀なくされました。自らの生き残りをかけて、個人をデリバティブ取引に引っ張り込み、手数料競争で体力を奪われ、結局、撤退を余儀なくされる。そして撤退が相次ぐと、当然、市場の活力がしぼんでいき、参加者が減り、さらに市場は小さくなり、業者も投資家もジリ貧になっていく悪循環になります。ハイリスクハイリターンの取引にニーズがある人に向けてではなく、全ての人が入って来やすい仕組み作りに精を出した業者の姿勢が招いた、いずれは訪れた結果だと思います。
 「角を矯めて牛を殺す」。金融機関の「貯蓄から投資へ」で一生懸命やってきた、この約10年間。自立した投資家を増やしてこれたのでしょうか?それとも、減らしてきたのでしょうか?金融機関は自ら、投資のマーケットを小さくしてきたように思います。