100年に一度の金融危機が過ぎたかと思ったら、今度は1000年に一度の震災被害が来たといいます。100年に一度、1000年に一度のことだからと言い訳にして、責任の所在をぼかしているように聞こえたりもします。
 米国投資情報誌バロンズ紙が「今の日本は買い」と特集記事を組んだと話題になり、昨日の日本株大幅上昇要因のひとつにもなりました。ある記者の方との話で、「バロンズでの話題だから問題なかったですが、もし日本で同じ特集を組んだら、何でこの時期にとヒンシュクを買っていた可能性が高い」という話になりました。
 投資や運用の話の優先順位はかなり下で、災害非常事態策の「救助」「救済」「復旧」「復興」「振興」の、まだ救助段階で「割安になった日本株は買い」とは思っていても、不謹慎で言えないムードがあるからです。したがって、今回のバロンズの特集は人の目を引きました。
 私は大事な資産を守り、増やすことは、やはり、どんな状況であれ、他でもない自分自身が手入れをしなければいけないのだと思います。「何がいいのか」と投資を検討する気力がない人であれば、無理をして取り組む必要はありません。ただ、現在の気持ちの傷みを明確にしておいた方が良いと思います。
 株安や円高で資産が目減りして心が痛いのは誰もが一緒ですが傷みの内容が違うかも知れません。
「こんなに下がってしまって、自分には為替リスクや株式のリスクはつらいものだ」
こういう人は、やはり株式や外貨のリスクを現在取りすぎていたのかも知れません。次回、株高・円安の時には売却を検討し、リスクの量を減らした方がいいかもしれません。
「せっかく、こんなに下がって割安になったのに、投資資金が底をつき残念だ」
こういう人は、高いところでは売却して、再び安くなったときに買えるように余力を作る準備をした方がいいでしょう。
 一番好ましいのは
「こんなに株が下がって、円高になってうれしい」と思える心理状況であることです。
そして、ふたたび株高・円安になってしまったときに
「あーあ、また買いそびれてしまった」と余力を残して、この先の値上がりを楽しみにできることです。
 自分の資産の手入れは自分で考えるのが当たり前で、人任せ、相場任せでは、投資でストレスを抱える状況は変わりません。