なかなか遅々として進まない震災復旧の道。専門家ほど、いろいろなことが頭をよぎり「そう簡単ではない」状況に悲嘆している人が多いように見えます。

いろいろ見えていることが災いして、先への思考を閉ざしてしまう。
別に楽観論を吐けとは言わないけど、こうも「大変困った状況になりました。用心してくださいね。我々は特に手を差し伸べることはできませんが・・・。だけど、気は確かに持って下さいね。もしかしたら、そんなに深刻に考える必要はない可能性もありますから・・・」と、先がどうなるとか、こうしたらいいとか、の見通しもない情報の垂れ流し。
 よくありがちな、心配した人を集めてセミナーし、ただ不安を増幅させる話だけして閉会を迎える。
「で、解決策のヒントもないんかい?」と同じ。
 100年に一度と呼ばれた金融危機と今回の違いは、あの時は世界同時に落ち込んだが、今回は日本固有のもの。東日本関東は甚大な被害があったけど、それ以外はちゃんと機能している。日中の電力には余裕は余りないけど、夜間には余地が残っている。通常であればなかなか決められない山積した課題も、現在の緊急非常時であれば英断し、スピーディな対処も可能になる。
停滞した日本が大きく転換できるかも知れない機会にもなり得るかも知れない。
 そこで残念なのが政治のリーダーシップ。「民主党政権に悪意はない。知っててやらないのではなく、能力がないのだ」という厳しい言葉を聞いた。思わず、うなずいてしまった。「それだったら、この通りにしろ」という提案が政治家、野党から出てこないのだろうか。「日本の政治には悪意はない。能力がないのだ」、そういうことなのか。どう考えても長く国民に強いるには無理がある「屋内待避」だとか、「計画停電」。福島原発の海水から真水注入への転換のように、米国など海外から強い指示がないかぎり、自らの判断でできず、新たな問題が発生するまでダラダラと続けるしかないのか。そろそろ先の見通しが立ってこないと、さすがに優等生で堪えてきた国民も我慢の限界にきている。