私は注意していることがあります。外債投資の話は冷静さを保って話すようにしています。

私は外債投資が大好きで、自分の経験やクライアントが外債投資を継続した結果の姿から、多くの日本人にとって外債投資は知っていて損のない投資方法であり、その良さを知らないで、「投資は難しい、つらい」と思って続けている人に出会うと可哀想にずっと思ってきました。
 したがって、ついつい、外債投資の話になると熱が入ってしまい、一生懸命になってしまいます。
その私の楽しそうに外債投資を語る姿を見て、大抵の人が引き込まれてしまい、聞いた人が「外債投資っていいかも・・」と冷静な判断ができなくなってしまうようで、よく周りから注意をされます。
「おまえの話はある意味説得力がありすぎるから、抑えめに話さないと本当の相談者の意志が見えなくなるぞ」と。
 正直、私ほど外債投資大好きオーラを出して話す語り部は見たことも、聞いたこともありません。ある意味、納得の忠告です。
 その私のところに、最近くる取材の話は、ほとんどが外貨投資の話です。テンションは上がりっぱなしです。「外貨投資のタイミングとしてどうですか?」
 私は「タイミングではなく、自分にとって円資産から外貨資産にシフトする意味があるのか、ないのかをまず検討することが大事」だとお話しします。
2008年金融危機以降、繰り返し円高懸念に気持ちを揺さぶられ、そして何度も「あの時はやはり円から外貨にシフトさせておけばよかった」と後悔してきた人が多いと思います。
 株式投資も同じですが、値上がり利益を期待せず、ここから株安にならなければ、ここから円高にならなければOK、株高、円安になればハッピー程度に考えられる環境での投資のほうがリスクと上手に付き合い、成果を上げられる可能性が高いのは当然です。そういう意味では、この円高である時期に外債投資、外貨投資を検討しないで流して過ごした人は後悔すると思います。
やる、やらないは別にして、検討した方がよいのだと正直思います。だから、私の話は通常よりも余計にテンションあがりぱなしなのです。
 金利は上がる、上げるの2つあります。「上がる」は相場の中で市場が先読みして動いた結果です。「上げる」は政策で金利をいじった結果です。現在、円安に動いているのは、米国、欧州が近々、インフレ懸念の高まりから政策金利を引き上げ、とても政策金利を上げる余裕のない日本との比較から内外金利差が拡大し、円が売られるという見方が大勢です。つまり、金利は「上がる」ではなく、「上げる」が要因です。
 個人的には、この世界的に不透明な環境下で欧米の政策当局が金利引き上げに踏み切れるのかなあ、結局は先送り、見送りになるのではないかと想定しています。したがって、もし「上げる」を期待し織り込んで現在円安に為替が振れているのであれば、これ以上の円安は余り期待できず、いいところまで来たように思います。
 しかし、「上げる」がなくても、「上がる」方向で私は見ているので、一時的に円高に振れることはあるでしょうが、趨勢的に円高からの反転はもっともっと明確になっていくと考えているので、「円から外貨へシフトする」検討は、ますます、しないよりもしたほうがよいと思います。